人事制度の全体像
Ⅰ人事制度導入の目的
人事はまさに能力主義人事(発揮能力)なのです。人の能力の可能性を信じて、その限りない能力の向上を目指そうというものです。
つまり
- 人の能力の向上(生きがい、やりがい)
- 仕事の向上(生産性向上)
- 賃金の向上(生活の向上)
という図式が成り立つのです。
能力の向上は、個人にとってはやりがいと生活の向上に役立ち、企業にとっては、生産性を向上させ、収益向上に貢献するのです。
このスタートの能力向上の仕組みこそ、人事制度そのもと言えるのです。
能力向上のステップは
- 第1ステップは今ある能力を最大限に発揮
- 第2ステップはさらに能力向上(今の力を伸ばす)
- 第3ステップは新しい能力への挑戦
となります。
Ⅱ≪人事制度の仕組み≫
Ⅲトータル人事制度(7つのサブ制度)の簡単なまとめ
- 1.職務職責資格制度・・・従業員の実力を知る
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- (1)部署別職務一覧表
部署別・等級別に「仕事」をまとめたものです。 - (2)職能要件書
資格等級ごとに役割を定義します。 - (3)職務資格フレーム
社員の会社における「実力のレベル」を測る際の「モノサシ」となります。
- (1)部署別職務一覧表
- 2.目標面接制度・・・半期の仕事目標や達成目標を明確にする
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- (1)業務目標
自分の該当等級の仕事で、改良や改善を加える必要があるもの等から目標を選択します。 - (2)計画目標
会社方針など達成するため、各人自ら挑戦する若しくは上司より割り当てられる目標です。 - (3)自己啓発
会社が直接業務として与えていないが、自ら自発的に目標として掲げる。
- (1)業務目標
- 3.執務態度制度・・・仕事に取り組む姿勢や行動規範
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- (1)規律性
ルール・諸規則を守る~ - (2)責任制
与えられた業務は最後まで行う~ - (3)協調性
職場内の業務協力をしている~ - (4)積極性
担当業務の新しい仕事に率先して取り組む~
- (1)規律性
- 4.人事考課制度・・・公正な評価
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- (1)業績考課
目標面接で決定した内容を評価します。 - (2)執務態度考課
「規律性」「責任制」「協調性」「積極性」を対象に評価します。 - (3)能力考課
職務を実践するのに必要とされる能力(等級レベル)を決め、その発揮度を評価します。
- (1)業績考課
- 5.育成制度・・・職種別、レベル別に仕事のできる従業員を育てる
- 6.能力活用制度・・・実力度によりレベルにあったランク付けをする
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- ①昇進
- ②昇格
- ③配置転換
- 7.処遇制度・・・評価に見合った支払い
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- ①賃金改定
- ②賞 与