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[労働経済]失業手当、5年ぶりに引き上げへ―厚労省

 厚生労働省は16日、失業手当を2011年度中に引き上げる方針を決めました。最大360円増額する方針です。

 失業手当は毎年改定されていますが、07年度から減少が続いていて、引き上げは5年ぶりになります。引き続いている雇用情勢の厳しさと、最低賃金が上昇していることなどを踏まえました。失業手当は離職前6カ月の平均賃金に連動していて、1日当たりの下限額と上限額が決められています。今年度の改定では、下限額を256円引き上げ、1856円となります。上限額は30歳未満で6435円(290円増額)、30歳〜45歳未満で7150円(325円増額)、45歳〜60歳未満で7865円(360円増額)となります。

 短期間で再就職した失業者に向けて支給されている「再就職手当」も増額します。現在は失業手当の残り受給日数の40〜50%分相当額を給付していますが、2012年度中に給付率を50〜60%に引き上げます。昨年度の失業手当受給者数は10月まで月65万〜73万人でした。前年比では2割超減りましたが、引き続き高水準となっています。景気が不透明な中、11年度も高水準の受給状況が続く可能性が高いといえます。この改正により、受給者の大半が増額される見通しとなっています。

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