[労働経済]来年春闘 連合の方針 非正規社員の賃上げを優先
連合は2011年春闘で、非正規雇用労働者の賃金について、正社員以上の引き上げ幅を求めていく方針を固めました。大企業の正社員を中心に組織されている労働組合が、非組合員がほとんどである非正社員の待遇改善を優先して求めることは、大きな方針転換といえます。
今後、21日の中央執行委員会で春闘の基本構想をまとめ、12月に闘争方針を正式決定することになります。
連合は今年の春闘で、非正社員をふくむ「すべての労働者」を対象にすることを掲げましたが、非正社員の賃金について踏み込んだ交渉は広がりませんでした。
来年の春闘では、非正規労働者の正規化とともに、「時給ベースで正社員以上の賃上げ」という一歩踏み込んだ要求目標を掲げたい考えです。