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[年金・医療]日本年金機構の元准職員を逮捕 偽の診断書による障害年金詐取図る

 妻らの精神疾患を装って医師の診断書などを偽造、妻と知人名義で障害厚生年金約1450万円をだまし取ろうとしたとして、日本年金機構の元准職員が5日、詐欺未遂容疑などで逮捕されました。この元准職員は「書類を偽造し提出したものの、金をだまし取るつもりはなかった」と供述しているということです。

 逮捕の容疑については2010年4月、障害厚生年金の受給の際に必要な診断書・請求書等を偽造した上で、都内の年金事務所に郵送しました。診断書の偽造については、妻を気分障害、知人を統合失調症とし、実在する医療機関のゴム印を作成し、診断書に押印していました。知人名義の診断書の初診日が空欄であったために、年金事務所が医療機関に照会したところ、知人に受診歴がなく、診断書に不審な点が見つかり偽造と発覚、年金は支給されませんでした。申請が受理されていた場合、妻と知人名義で計約1450万円が支給されていたことになります。

 この元准職員は旧社会保険庁時代の2008年に有期雇用契約職員として入庁しました。年金機構移行後は、障害年金業務部で審査担当をしており、申請手続きに精通していましたが、事件発覚後の9月1日付で懲戒解雇されたということです。

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