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[労働経済]2010春闘 統一ベア要求、わずか 産別労組の要求そろう

 今年の春闘で、連合傘下の主な産業別労働組合の要求がほぼ出そろいました。デフレ経済のもと、組合側は雇用維持と定期昇給の実施など賃金維持を掲げる守りの春闘を余儀なくされています。大半の産別は賃金を底上げするベースアップ(ベア)などの統一要求を6年ぶりに断念。統一要求に踏み切ったのは私鉄総連や紙パ連合などごくわずかとなりました。

 鉄鋼や造船などの労組でつくる基幹労連加盟の大手鉄鋼メーカー組合は5日、主要企業のトップを切って要求書を提出。17日に自動車、18日に電機など、今月末にかけて企業別の要求が相次いで提出され、3月17日の集中回答日に向け労使交渉が本格化します。

 今年の春闘では、企業の業績低迷や物価下落が続く中、連合が「日本経済、社会の底割れを防ぐ」と定期昇給の実施など賃金水準維持を前面に出し、統一したベースアップ(ベア)要求を見送りました。傘下労組の間でも「ベア要求は現実的ではない」という声が圧倒的となりました。

 自動車総連や電機連合など、連合の中心的な産別は、大半が定期昇給分の確保に要求をとどめました。ただ、自動車総連傘下でも、日産自動車や富士重工業の関連労組など、統一的な賃金改善を求める動きも出ています。

 その中で、私鉄やバスの労組でつくる私鉄総連は、4日の拡大中央委員会で、定昇分に加え、平均基本給の約1%にあたる2500円の統一ベアを要求することを決めました。私鉄総連の渡辺幸一委員長はあいさつで「景気低迷からデフレという状況で、取り巻く環境も大変厳しい」と述べました。それでも、組合員の平均基本給は、5年前より1万6千円も減少していて、厳しい情勢でも底上げを目指さなければ、「下げたハードルのさらに下を経営側に狙われる」。そんな危機感があるといいます。

 また、同じ鉄道産業のJR関連の二つの産別も、今月に入ってそれぞれ統一ベア要求を掲げる方針を決めています。
1千円の統一ベア要求を2日に決めたJR連合は、実際の賃金が目標水準を下回っていることや、JR本体とグループ各社の格差是正を理由に挙げています。「大手が要求しなければ中小労組に波及せず、経営側は歯牙にもかけない」と幹部。「定昇確保にとどめるのは現実的かもしれないが、組合員の士気にもかかわる」 とコメントしてます。

 東京都千代田区の新日本製鉄では5日午前10時から、新日鉄労連(宮崎和彦会長)が要求書を進藤孝生副社長に手渡しました。ベア要求はせず、定昇実施と年金の支給開始年齢引き上げを踏まえ、60歳以降の安定雇用を要求の柱に置き、労使による制度検討の場の設置などを求めました。

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