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[労働経済]JAL冬のボーナス全額カット~労組に提案、役員も12月分報酬ゼロに

 日本航空の西松遥社長は6日、日航の全8労働組合に対して冬の一時金(ボーナス)を全額カットする方針を提案しました。日航の労使はすでに「給与1.05カ月プラス2万円」の支給で合意していますが、これを見直す考えです。ボーナス支給がゼロになれば、87年の民営化後初めてとなります。

 対象は約1万7千人。日航は深刻な業績不振に陥り、官民出資ファンドの企業再生支援機構に支援を依頼するなど公的支援が不可欠な状況にあり、債権放棄を求められている金融機関や、国民の理解を得るためにはボーナス削減が不可欠と判断したものです。

 また7日には、西松遥社長ら全役員の12月分の役員報酬をゼロとすることが判明しました。 業績悪化を受けこれまで一部カットを続けていましたが、無給は初めて。対象は執行役員以上で、過去に本体の役員を務めた関連会社の役員なども含め、約70人に上る模様です。

 役員にはボーナスの制度が元々ないため、役員級については、月給に相当する役員報酬をゼロにする異例の対応をとることにしたもので、コストを少しでも削減する必要があると判断した結果の対応です。

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